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｢繭(まゆ)､刀以(とうい)｡喧嘩しちゃ駄目だよ｡パパが言ってたでしょ？仲の悪い子達は､首の骨をへし折られてしまうって｣
｢鱗くん｡大丈夫だよ｡刀以は､あんなだけど｡私は､パパの言いつけを守る良い子だからね｣
パパと共に死んだ他の兄弟姉妹達｡
道連れだと誰かが口にしてた｡
無数に転がったアレに僕は感情を持てなかった｡
生きてるモノとは違う｡
アレは､違う｡
生き延びた兄弟姉妹達は､運が良かったのだろう｡
あの惨事を見なくて済んだのだから｡
まだ幸せと言えるだろう｡
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