怪談

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   怪談なんか、するんじゃなかった。  乱反射する赤色灯、クラクション、視界を侵食する闇。  ひしゃげた助手席から伸びた手が、冷えていく俺の指を握る。 「これで一緒だね、おにぃちゃん」  怪談なんか……  
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