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全身から汗が噴き出ているのか、血が逆流しているのか、なんなのかわからないほど、体全体で動揺した。
なんということなの。
乱れ髪が分け目のところをぱっくりわけて、スーパーギガフサッサーの広大な芝生を見せている。そして踊り場の蛍光灯がさらにスーパーギガフサッサーを反射させてキラキラ輝かせている。
そして、驚いている私の顔。
こんなところを知り合いに見られたら、なんていえばいいんだろう。
いや、あえて何も言わないほうが。きっとだれも何も言わない。
でもきっと誰かには言う。何も言わないけど、誰かには言う。
そうゆう生き物なのよー。ママたちって。
「ちは!もしかしてぎりぎり?」
背後に話しかけてきたのは、ハナコちゃんのママ。
分け目をいじっていたのをみられたか??
「そうそう!急いできたから、なんだかほら。これで。」
私はしどろもどろな返事にならない返事をする。
「うふふ。そうだね!さ、行こう」
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