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お前が一言『寂しい』って言うだけで、どんだけエネルギーチャージできることか。
目を見てはとても言えそうもないので、目線は下げて早口で呟く。
「最近すごく忙しそうだし、休日もあんまり二人でゆっくりできてないし」
「うん」
「……さっ……寂しいから……とか、思ったり」
ダメだ。「寂しい」という言葉が自分に似合わなすぎて、思わずうわーっと叫び出したくなる。
しばらく無言の彰に恐る恐る視線を遣ると、真剣な眼差しでこちらを見ていた。
「彰……?」
彩音の声に反応するかのように、彰の表情が和らぐ。
「ごめん……。嬉しすぎて固まった」
「何それ」
彰は彩音を解放し、正面を向いてソファに座り直すと、両手を膝を上で組んだ。
そして、ポツポツと話し始める。
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