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「さーてと。ゴッドを倒しに行くとするか!」
「うん!」
「おー!」
しばしの休憩を終えたチィト達は、次の戦いに意気込む。
チィト達はゴッドのいるエッジ地方、パヤラの町にテレポートで向かった。
パヤラの町に着くと、目に映るのはボロボロになった無残な町の姿と倒れている人々。
「あの野郎……」
「許せない」
「ひどい……」
その光景を見て、チィト達にふつふつと怒りの感情が湧き上がってくる。
マイの治癒魔法で人々を助けながら、町の中へとゴッドを探しに入って行くチィト達。
「あいつか……」
しばらく探していると、人々を襲うゴッドの姿を見つけた。
ゴッドの顔は横に伸びた楕円形をしていて、その両サイドにはギザギザした物が付いていた。
その頭には、リタコーと同じように剣のような物が刺さっていたが、ツッコむ余裕が無かった。
ゴッドは手から無数の魔法の玉を、逃げ惑う人々に向かって放っている。
「やめろ!」
それを見たチィト達は、すぐに止めに入った。
すると、ゴッドは突然魔法の玉をチィトに向けて放ってくる。
「うわっ!」
瞬時にチィトは、魔法の玉を避ける。
「ほう」
避けたことにそう声を漏らすゴッド。
続いてゴッドは、容赦なく連続して手から魔法の玉を放ってくる。
「げっ」
(これは避けられねぇな。防御で耐えるか?)
そう思って防御の構えを取ったチィトだったが、チィトの後ろから放たれた魔法の玉によってゴッドの魔法の玉は打ち消されていく。
後ろから魔法を放っていたのは、ジーマだった。
「助かったぜ、ジーマ」
ゴッドとジーマが魔法の撃ち合いをしているスキに、チィトがゴッドに間合いを詰め、攻撃を仕掛けた。
「むっ」
しかし、ゴッドに気付かれ片手で受け止められてしまう。そして、繰り出されるゴッドの拳での攻撃。
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