1 魔法使いとの出会い

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でも、さっき、気になることを彼は言った。 ゛屋上に戻るまで゛?…じゃあ、ここは何処なんだ?まさか、まだ、空中とか…。そんな馬鹿な。そう思ったが、可能性としては、それしか考えられないのである。私が落ちている時に見ていた景色と同じだ。それに、飛び降りて落ち終わっていたとしても、私の体はどこも痛くないし、周りからの悲鳴も聞こえない。ってことは、瞬間移動するか、空中から屋上に戻るしか方法が無いわけですな。正直言って、自分が何言ってるのか、何考えてんのか理解できない自分がいる。自分で自分がわからない。これが、自分探しなんだろうか…。いやいや、可笑しすぎるだろ。何納得しかかってるんだ、私。 「大丈夫?着いたよ」 「え?あ、りがとうございます。」 一人でぐるぐる考えてるうちに目的の屋上に着いたようだ。ほんの少し前にキレながら飛び降りたスタート地点。変な思い出になったな。 屋上から地面を見てみる。本当に、高い。私、こんなところから自殺しようとして失敗したのか…。自分の度胸にびっくりだ。そう考えると、さっきまで本当に空中にいたのか…。…そんなこと、可能なのか?
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