遅れ

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遅れ

「あっまた疑ってますね?心配しないでください!勇さんの事は何でも知ってますから。 冷めないうちにコーヒー飲みましょうよ」 そこからはコーヒーが来ていた事にも気づかず話もほとんど覚えていない 終始彼女のペースで一方的に話されたような気がする やはり自分とは180度考えが違う、合わない人という第一印象だった 恥ずかしい話ながらこれまで31年間まともに女性と話をしたことが無い 仕事となると割り切って話せるのだが・・一体今の時間は何なのだろうか。 自分の一番大事な一人になれるひと時じゃないか? それを・・でも嫌な感じはしない。話は頭に入ってこないが心地よさと落ち着きを感じている。 この得体のしれない人物に対してだ やはり自分の経験の無さだろうか。性格も合わないはずなのに・・ 会社に戻った時は結構な遅れが出ていた。時間に遅れるなんて8年間で初めての事だ
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