第二章 二度ある事は三度ある

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第二章 二度ある事は三度ある

前回の図書館行きから2週間後、私は借りた本の返却を兼ねて、また図書館へ… そして、借りてた本を返却した後、また本を探しに… 今日はどんな本と出会えるのだろう。 そして、読みたい本を手に取って、いざ!読書コーナーへ… あっ!お気に入りの席空いてる!やったぁ~ 私がその席に座ろうと、イスを引こうとした時、私と同じようにそのイスを引こうとした人が… 「あっ!すみません」 私「いえいえ…」 私「あの…」 「あっ!気にせずどうぞどうぞ…」 私「あの…ありがとうございます」 その人は少し微笑んで、その場所から離れた。 私はいつものお気に入りの席に座り、暫く本を読んでいたのだが、ふとさっきの人の事が気になって、周りを見回すと、ちゃんと他のイスに座ってたみたいで、少しホッとした。 それにしても…さっきの人の声、どこかで聞いた事があるような気が… う~ん…まぁいっか… 私はまた本に目をやり、また暫く読書を楽しむ事に… そして図書館から帰る前に、本を借りる事に… 図書館の本は、以前は欲張っていっぱい借りていたのだが、そんなにいっぱい借りて来ても、自宅ではなかなかゆっくりと読書をする時間が取れず、結局読めないまま返却する事が多かったので、今は大体は2冊、多くて3冊に留めるようにしている。 そして、いつものように本を借りて、図書館の外に出た。 図書館を出て歩き始めようとすると、後ろの方から私の事を呼び止めようとする声が聞こえてきた。 「あの~ちょっと~」 私が後ろを振り返って見ると、そこに1人の男性が立っていた。 「さっき落としてませんか?」 差し出した男性の手を見てみると… 私「あっ!図書カード…さっき確か借りた本を入れたバッグにちゃんと入れたはずなんだけど…」 と、一応借りた本を入れたバッグの中を確認してみたが、やはり、入れたはずの図書カードは入ってなかった。 私「バッグに入れたつもりが、入れ外して落としてしまったんですね。ありがとうございます。」 と、私はその男性にお礼を言って、図書カードを受け取った。 男性「あっいえいえ…」 私が本を借りる時に、私の後ろにこの男性が並んでいたらしく、この男性の順番になった時に、図書カードが落ちている事に気付いて、私の後を追いかけてくれたらしい。
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