禊《みそぎ》

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「こうやってちゃんと勃たせて、こういう汚れが溜まりやすいところを洗ってあげないと、あぁ、ほら、マコちゃんだって可哀想でしょ?」 そう言うと、そそり立った息子に直接シャワーを当ててくる。 「っ、ひぁ」 情けない声が出て、あまりの恥ずかしさに酔いが覚めていく。 西は俺の息子を操縦桿のように力強く握り、腹の方に押し倒す。 「ここもさぁ、ウォシュレットとか使って…」 息子に当てられていたシャワーが、西から丸見えになった肛門に注がれる。 「ひっ」 「はは、ヒクヒクしてる」 暖かいシャワーが排泄欲をダイレクトに高めてくる。 息子の自由を奪われ、この崩れた姿勢からではどうすることもできない。 丁寧すぎる西からの介護をありがたく思いつつも、声と排泄物が出ないように全身に力を込めるので精一杯だった。 「かっちゃーん?大丈夫?溺れてない?」 脱衣所に入ってきた妻が、心配そうに声をかける。 「大丈夫だよマコちゃん、そろそろ上がるねー」 明るい声で返す西は、やっと息子を解放してくれた。 「わかった、じゃあ私はリビングにいるから」 妻の声を聞いて我に帰った息子は、ほとんど萎えていた。 「ちょ、西、トイレ」 西の肩を押して浴室から飛び出し、濡れたままトイレに駆け込む。 良かった、間に合った。 「ちょっとかっちゃん。廊下びちょびちょ」 浴室の方から西が叫ぶ。 お前のせいだと叫んでやりたい。 トイレの壁に設置された時計は午前0時を過ぎていた。 _
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