アヤ

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脱衣所に戻ると、妻が用意した下着とバスタオル、それに新しい白の長袖シャツと黒のスウェットが置いてあった。 「長袖って、暑くねーの?」 西は濡れた箇所を置いてあったバスタオルで拭きながら、手で顔を仰ぐ。 「夜は冷えるんだよ」 老いとは悲しいものだと、つくづく思う。 「てか下着、履かなくてよくね?」 ノーパン強要発言に驚き、そのまま西の股間に目がいく。 まさか履いていないのか、お前は。 その不安定な状態でコンビニに行ったのか、いや、まさかな。 「…はぁ? 何お前、裸族なの? それとも俺を変態に仕立て上げたいのか」 「いや、だってさー…まぁいいや」 なんとなく、西の言いたいことはわかる。 だが、核心には触れずグレーのボクサーパンツをしっかりと履き、脱衣所を出る。 「髪は乾かさないの?風邪引くだろ」 「別に、乾かしても意味ないだろ」 「いやぁ…パンツ履くよりは意味あると思うけど」 なかなか噛み合わない西との会話を続けながら、渋々髪を乾かした。 _
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