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脱衣所まで西に手を引かれ、そこで手際よくスーツを脱がされる。
綺麗に磨かれた鏡に素っ裸の自分と服を着たままの西が映っていた。
「お前も脱げよ」
「え? 別に洗うだけなら大丈夫だよ」
そう言ってジャージの裾をまくり、浴室のセッティングを始める。
「はい、椅子に座ってくださいねー」
「俺はジジイじゃねえよ」
少し前まで妻が使っていた浴室は、ちょうど良い暖かさで、気を抜くと寝てしまいそうだった。
髪を洗ってもらう間に自分で体を洗い、シャワーで泡を流す。
俺も30年後には高齢者かと、なんともいえない思いになる。
「かっちゃん、ちゃんと洗った?そこ洗うの見てないんだけど」
「そこってどこだよ」
椅子から降ろされ、壁に背を向ける形で座り込む。
最新の浴室は床が暖かくなるらしい。
この床で岩盤浴の真似事でもできるんじゃないかと思ったが、さすがにそこまで温度は上がらないのだろう。
西がボディソープを手にとって泡立てている。
「ちゃんと洗わないとさ、風俗のお姉ちゃんに嫌われるんだよ」
西は真面目な顔つきで話しながら、おもむろに俺の息子を掴む。
「っ、おい、アホ」
躊躇なく上下する手に、考える暇もなくどんどん追い詰められて行く。
肩で息をしながら、浮き上がる腰を必死に抑えた。
西の指から溢れた泡が、尻の割れ目まで迫ってくる。
次第に床が泡で滑り、体勢が崩れて背中が床に着きそうになってきた。
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