第一話 異世界《ミッドガルニア》は突然に 02

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「大丈夫、大丈夫。ヒヨリちゃんは初めてのお客さんだから、船内でゆったり待っててくれよ」  茂は波止場の壁を力強く押して、船から岸を離した。そして操舵室へと行きエンジンをかけると船が動き出し、ゆっくり離岸していく。 「日摘丸、出航!」  茂は意気揚々に高々と声をあげて、二人を乗せた船は荒れる海原へと出たのである。
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