1。警視庁へ戻って半年後江草刑事に

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 翌日から、捜査一課は11名中5人は、まだ新米同然で同行捜査を組み、現場周辺と鑑識班と現場からの追跡を任されていた。一方、江草刑事たちベテラン陣は、単独行動で、走り回っていた。江草刑事は、2日後にブテイック屋オーナーと会い、被害者江花氏の生前のことで聞き込みを行っていた。すると、彼は高校卒業後から、一流のデザイナーを目差していて入店後からも勤務は皆勤で優秀な店員だったらしい。 また、他の店員ともトラブルは何一つなかったと彼女は、言った。さらに、彼のプライべートは、他の店員同様公私混同には日ごろから厳しい店なのでほとんど知らないらしいし、とてもこの事件には驚いていると彼女は言った。  その日の午後警視庁へ戻ると、早速江草刑事は、彼のこのデザイン業界の活動がどうも気になり鑑識班と木崎刑事に彼の部屋からの遺留品を見せてもらえるように指示した。すると、スケジュール帳には、3年前からやはり、沢山デザイン業界の企業の名前やファッションショーの日程が記入してあった。  そのスケジュール帳には、企業全てで24社の名前と連絡先が、ファッションショーに関しては32個記入してあった。全て単独で聞きこむのは、かなり労力を要するので木崎刑事はじめもう一人安富刑事に任せた。
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