22人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
「あなた、うちの子に何を吹き込んで……」
「い、いやいや誤解ですよ! ちょっとした冗談で……」
「……まあいいです。家も近いですし、またよければ遊びに来てくださいね」
「は、はい」
うちの鬼母ほどではないが、この人も怒ると怖そうだ。
「またね、ホワイトちゃん」
「じゃあな、シ……ホワイト」
「ばいばい! お姉ちゃん、お兄ちゃん!」
こうしてシロも親の元へと帰り、どうにか一件落着した。シロを見送った後、俺たちはまた家の中へと戻る。
「よかったな。お前もシロも、うちに帰れて」
「そうだね。本当によかった」
シロはいなくなって寂しいが、これでいつも通りの我が家になった。ここ一週間で色々あった気がするなぁ……。
「悟、お客さん?」
「……誰だ?」
俺たちの声を聞きつけて、母と親父も起きてきた。
最初のコメントを投稿しよう!