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「後は、1年の子。総隊長さんの事は許すとしても、1年生の子は遅すぎる」
「何かあったのかな…」
そう話していると総隊長が口を開いた。
「あぁ、そうだ。その子は体調崩してね。参加出来なくなったんだ。ごめんね。言うのが遅れたね。」
静空並にしゅんとなった総隊長。
(意外と可愛i…ゴホン)
「その子は大丈夫ですか?」
静空は相変わらず優しい。
「ふふ。優しいね。うん、もう大丈夫だよ。あまり身体が強くない子みたいで、今までの疲れが一気に来たみたいなんだ。その子の分まで今日は楽しもうね。」
ニコニコと。
身体が弱いのか。ふと静空を見る。
なんとも言えない顔。
「そうですか。大丈夫なんですね。」と小さく言った。
静空も、身体が弱い方。風邪なんて毎年ひくし、小さい頃は入退院を繰り返してた。
だから僕は心配で護りたい思いが強くなる。
地味に静かになった空間に
「あのぉ…自己紹介しません?」
この一言で暗い雰囲気が崩れた。
「その子は勿論心配ですけど、その子の分まで楽しむことでいいですよね?気持ち入れ替えません?俺、先輩達のこと全然知らないままゲームしたくないです。」
「クスッ…そうだね。君の言う通り。まずは自己紹介しようか。ふふ。ごめんね。フハハ」
何故か総隊長がツボっていた。初めて見た。
まぁ、この子、1年?だな。確かにこのままゲームしたらボロボロかも。
「じゃあ、誰からしようか。1年生からする?3年からする?」
「総隊長さんからで。」
「その総隊長さん呼びは苦手かな。じゃあ僕からやるね。僕は3年Aクラスの榊 亜生です。親衛隊の総隊長をしています。よろしくね。因みに好きな食べ物は酸っぱい食べ物。よろしくね。」
榊先輩か。総隊長って呼びにくいし。今後は榊先輩でいいか。
あと酸っぱい食べ物って大まかすぎない?
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