新入生歓迎会始まります

8/12
前へ
/44ページ
次へ
「後は、1年の子。総隊長さんの事は許すとしても、1年生の子は遅すぎる」 「何かあったのかな…」 そう話していると総隊長が口を開いた。 「あぁ、そうだ。その子は体調崩してね。参加出来なくなったんだ。ごめんね。言うのが遅れたね。」 静空並にしゅんとなった総隊長。 (意外と可愛i…ゴホン) 「その子は大丈夫ですか?」 静空は相変わらず優しい。 「ふふ。優しいね。うん、もう大丈夫だよ。あまり身体が強くない子みたいで、今までの疲れが一気に来たみたいなんだ。その子の分まで今日は楽しもうね。」 ニコニコと。 身体が弱いのか。ふと静空を見る。 なんとも言えない顔。 「そうですか。大丈夫なんですね。」と小さく言った。 静空も、身体が弱い方。風邪なんて毎年ひくし、小さい頃は入退院を繰り返してた。 だから僕は心配で護りたい思いが強くなる。 地味に静かになった空間に 「あのぉ…自己紹介しません?」 この一言で暗い雰囲気が崩れた。 「その子は勿論心配ですけど、その子の分まで楽しむことでいいですよね?気持ち入れ替えません?俺、先輩達のこと全然知らないままゲームしたくないです。」 「クスッ…そうだね。君の言う通り。まずは自己紹介しようか。ふふ。ごめんね。フハハ」 何故か総隊長がツボっていた。初めて見た。 まぁ、この子、1年?だな。確かにこのままゲームしたらボロボロかも。 「じゃあ、誰からしようか。1年生からする?3年からする?」 「総隊長さんからで。」 「その総隊長さん呼びは苦手かな。じゃあ僕からやるね。僕は3年Aクラスの榊 亜生(さかき あおい)です。親衛隊の総隊長をしています。よろしくね。因みに好きな食べ物は酸っぱい食べ物。よろしくね。」 榊先輩か。総隊長って呼びにくいし。今後は榊先輩でいいか。 あと酸っぱい食べ物って大まかすぎない?
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

259人が本棚に入れています
本棚に追加