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 こちらの顔色をうかがうような、 どこか自信のなさそうに見える顔を見て私はくすり、と笑い声をこぼす。 もう気にしてないよ。私の返事を聞いてぱっと花が咲いたように彼女も笑った。 「よかったあ」 なんて、綺麗なんだろう。白いドレスは彼女の赤い頬を際立たせていた。 私はきっと、いつまでも彼女の虜だろう。そう、思った。 あなたに渡したいものがあるの。 私は長くもたれていた椅子から背中を離してまっすぐ彼女に近寄る。 一歩一歩かみしめるように。 やがて、彼女が私のフレームの中にズームで映る。 「か、…かなえ…」 小さな唇が私の名前を呼んだ。か細い呼吸音とともに。 私からのプレゼントは、彼女の白い肌によく似合っていた。 白い部屋に白い椅子、白のカーテン、白のドレス、そして何よりも白い彼女。 広がっている白に、一点、私からの贈り物。 首元の蝶々。彼女は穏やかな笑みを浮かべている。 私はきっとこの日を忘れない。今まで過ごした日々も忘れない。 私はずっと、彼女に恋をしているから。
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