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第2章 始まりの街で
「う~ん、やっとついた~」
始まりの街についた光耀たちは食材売り場を歩いていた。
「なあなあ光輝!あっちの肉も買おうぜ!おっこっちのもいいな」
「おいおいラビス、俺たちの目的を忘れた訳じゃないよな?」
「ああ、魔王になるんだろ?」
「そんな適当に言うなよ、俺にとっては重要なことなんだぞ?」
「まあまずは宿探しだな」
「キャアアアア」
その時、街の門の方から悲鳴が聞こえてきた。
「なんだ!?何が起きたんだラビス」
「盗賊だな、このままじゃ人が殺されるな」
盗賊の頭と思われる奴が叫んでいる。
「ギシシシシッ女子供と金品以外は全て焼き付くせ!」
すぐに火の手が上がり炎で辺りが包まれた。
「このままじゃ全員焼け死ぬぞ?」
「おいラビス!俺に何か出来ることはないのか!?」
「あるぞ」
「あるのか?教えてくれ!」
「いいぞ、よく聞け俺様は三つの能力のうち一つをお前に授ける事が出来る。次のうちから選べ、一つ、透明化.二つ、重力制御.三つ、いわゆる魔法ってやつだ」
「そうだな、よし三の魔法だ!かっこ良さそうだしな!」
「よしきたじゃあ行くぞ、ブツブツブツブツ」
ラビスが呪文を唱え終わると光輝の全身を紫色のオーラが包んだ。
「なんだこれ!?全身から熱い何かがわき出てくるようだ」
「それはマナだ」
「マナ?」
「そう、簡単に言うと魔法に使うのに必要な体力のようなものだと考えてくれ。だがお前はそのマナが無限にある」
「なんだそれ、それチートじゃねえか!」
「まあ俺様にかかればこのくらい朝飯前だな」
「いや、本当にお前何者?」
「そうそう、早くしないと人が死ぬぞ?」
「あ!そうだった、魔法ってどうやったら出せるんだ?」
「とりあえず頭の中でイメージして何かいえば出る」
「マジかよ、まあいいやこんな感じか?炎よ消えろ!」
すると炎が風によりかき消された。
「おお、すげえなこれ、じゃあ痺れろ!」
すると今度は盗賊が次々と倒れていった。
「うわ!ヤバい、、、やり過ぎたかも」
「いや、これくらいがちょうどいい」
盗賊を縛り上げると人々が集まり光輝たちに拍手や喝采が送られた。
「まあ人助けして悪い来はしないかな」
「バカかお前は将来お前は魔王になる、つまり人間の敵になるんだぞ?」
「それはそうだけど、、、」
しかし、街と人々を救った光輝達の背後には大軍が迫っていた。 続く
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