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中学生の頃、学校帰りによく古本屋に立ち寄っていた。主に漫画本を漁るためだ。そこで起こったある出来事を、鮮明に今も覚えている。
その日は土曜日だったか定期テストの日だったかで、学校が半ドンで終わった。
私は早い時間から古本屋に行き、漫画コーナーの棚に噛り付いていた。
店は有名なチェーン店で、流しっぱなしのラジオ放送と、古本の醸し出すのんびりとした雰囲気が私の心を掴んでいた。
懐メロを挟みつつ、ラジオは常時店の宣伝を垂れ流す。その日何度目かも分からない放送を聞いた時、私はふと違和感を覚えた。
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