1話

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「本当も何も、お前に嘘ついて俺にメリット無いだろうが。頭いいくせに無駄な事聞いてきやがって腹立つな。」←学年次席 「…成る程な…」←学年主席 「うわ!こんな時間かよ!最悪だ…ノート…」 「ノートがどうかしたの?委員長。」 「…丁度切れたんだよ…それを買いに行く途中でお前らに遭遇したんだ。」 家に残りあったか…?いや、覚えてないな…。 「…そう言う事なら、ほら。」 「……何だよ」 ホイ、と出されたのは3冊セットのノート。少しジト…と見上げると、 「無いんだろ?助けてくれたお礼としてあげるよ。俺あと2つくらい買ってるから。」 …これ、裏無いよな…?なんかこいつが少し笑ってるのが不気味なんだが… つか、笑ってるの初めて見たな。 「ま、まあ…そう言う事なら…有り難く貰う。ありがとうな」 うまく笑えてないだろうが、一応礼を言いながら笑ってみせた。 「…委員長、一言いい?」 「何だ?」 「かわいいね。」 「…………………は?」 「キスしていい?」 「…………………………は?」 カワイイ……きす…………? 「なんか俺、委員長にときめいてるようなんだけど。」 整った顔が俺の顔をジッと見つめる。そして一気に頭が覚醒して勢いよく鷹倉から距離を取った。 「あ、あああああ頭大丈夫か!?!?いや、だ、だめだだめだ!何言ってんだお前!」 「じゃあ、ストーカーは?」 「もっとダメだろうがそれ!!」 は?!鷹倉ってこんなキャラだったか!?もしかして俺、からかわれてる…!? 「…まあ焦らずいくよ。まずは友達からね。よろしく椎名。」 「…………」 夢であってくれ。 その日から、俺の苦悩の日々が始まっていくのだった。 .
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