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「本当も何も、お前に嘘ついて俺にメリット無いだろうが。頭いいくせに無駄な事聞いてきやがって腹立つな。」←学年次席
「…成る程な…」←学年主席
「うわ!こんな時間かよ!最悪だ…ノート…」
「ノートがどうかしたの?委員長。」
「…丁度切れたんだよ…それを買いに行く途中でお前らに遭遇したんだ。」
家に残りあったか…?いや、覚えてないな…。
「…そう言う事なら、ほら。」
「……何だよ」
ホイ、と出されたのは3冊セットのノート。少しジト…と見上げると、
「無いんだろ?助けてくれたお礼としてあげるよ。俺あと2つくらい買ってるから。」
…これ、裏無いよな…?なんかこいつが少し笑ってるのが不気味なんだが…
つか、笑ってるの初めて見たな。
「ま、まあ…そう言う事なら…有り難く貰う。ありがとうな」
うまく笑えてないだろうが、一応礼を言いながら笑ってみせた。
「…委員長、一言いい?」
「何だ?」
「かわいいね。」
「…………………は?」
「キスしていい?」
「…………………………は?」
カワイイ……きす…………?
「なんか俺、委員長にときめいてるようなんだけど。」
整った顔が俺の顔をジッと見つめる。そして一気に頭が覚醒して勢いよく鷹倉から距離を取った。
「あ、あああああ頭大丈夫か!?!?いや、だ、だめだだめだ!何言ってんだお前!」
「じゃあ、ストーカーは?」
「もっとダメだろうがそれ!!」
は?!鷹倉ってこんなキャラだったか!?もしかして俺、からかわれてる…!?
「…まあ焦らずいくよ。まずは友達からね。よろしく椎名。」
「…………」
夢であってくれ。
その日から、俺の苦悩の日々が始まっていくのだった。
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