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「……と言うわけで、このタバコを吸っていた男子生徒2名を入れて、計6名程校則違反をしていた。
各自、違反者には速攻取り締まるように。」
「「「はい!」」」
「これで今日の集会は以上とする。」
週に3回の風紀委員の集会。主に何があったかの報告と、これからイベントが続々あるのでそれについてや、まあ色々話をしたりする訳なんだが…
何があってか、今年の1年はやる気がハイの奴が多くて正直疲れる。
「佐野、ノート貸してくれ。」
「はい、どうぞ。」
集会で話した事は、補佐である佐野がノートに纏めて最後俺に渡すシステムになっている。
「椎名、悪いけど俺はもう帰るな。塾が今日早くて。」
「ああ、大丈夫だ。頑張れよ」
「…お前に言われると皮肉だ」
「は?」
「ばいならー」と言って部屋を出ていったアイツは風紀の副委員長で同学年の『青山 岳』。それなりに優秀だが、幼女が好きなただの変態。…いや、そもそもそれは犯罪級だよな…。
「委員長、1ついいですか?」
「何だ?」
「…鷹倉 亮真についてなんですけど。噂はもう知ってますか?」
「ああ…不良学校の2年トップの彼女…だっけか?」
「はい。あながち嘘ではないみたいで。」
「そりゃ、彼女っていうのは本当だろうな。」
「いえ、ウチに乗り込んで来るっていうのがです。」
「そうだよな………って、はあ!!?」
「どうやら下校途中のウチの生徒を捕まえて尋問してるようなんですよ。
“鷹倉 亮真”はどいつだって。」
…はぁ~~…。なんでまたそんな面倒に……。
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