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「鷹倉に遊ばれた…か。まあ確かにそうかもしれないが、ならお前は後6人くらい殴りにいかないと行けなくなるが?」
「………は?」
「…おい、委員長」
何言ってんだ?と顔に書いてある不良。
そして、どっか行け…と言っているような目をして見てくる鷹倉を俺は無視して話を続ける。
「あれ?知らないのか?お前の彼女、鷹倉の他に6人くらいと遊んでるって言う」
「は!?ふざけた事言ってんじゃねぇぞ!リエがそんなことする訳…」
「嘘じゃ無い。かなり有名な話らしいけどな、それ。ちなみに、他の奴は知ってるよな?」
俺がそう問いかけると、他のメンバーはバツが悪そうな顔をしている。
「彼女、遊ばれてって言ってるらしいが、お前の方が遊ばれてる1人なんじゃねえの?」
「……せ……う、うるせぇぇ…!!」
怒りに任せ俺に殴りかかってきた不良リーダー。…が、そんな単調な動き俺に効くはず無いだろ。
「うぐっ!」
俺の回し蹴りで不良リーダーは一発KO。その場にドサっと倒れ込んだ。
「悪いな。俺、一通り武道やってるから。強いよ?
それと、彼女を直ぐ振ったのは鷹倉の優しさとでも思っとけ。
分かったらさっさとどっか行け!!」
「「「は、はいー!!」」」
他のメンバーはリーダーを抱え、サーっと走っていった。
「…全く。おい、大丈夫か?」
「……そっちこそ、何してんの。こんな危ない真似して。」
「お前に言われたく無い。…怪我は無さそうだな。」
「委員長ってさ、馬鹿なお人好しなの?」
「あ?」
「普通あんな状態の俺を助けに来るか?」
「…はぁ。あのな、あんな状態とか関係なく普通助けるだろ。それに、鷹倉だったからとかじゃねえし。他の奴でも同じだ馬鹿め。お前も人間なんだから、変な意地はるなよ。俺に被害が来る」
「………ふーん、そう。」
「な、何だよ…」
「…いや、どこまでが本当なのかって思っただけだから。」
溜めて言うもんだから何かと思えばつまらん事を聞いて来る奴だ。
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