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真白side
暗闇の中にずっと一人、
痛くて、寒くて寂しくて、それでも一人。
誰か助けてよ。
ここから、お願い。
「……白……ま……白
………真白」
目を開けると時雨さんが、いた。
「時雨さん?」
「お早う、真白魘されてたけど大丈夫か?」
と、聞きながら僕の頭を撫でてくれた。
時雨さんに頭を撫でられるのは好きだ。
なんでかな?
わかんないや。
「大丈夫です。
それよりなんで、僕の名前知ってるんですか?」
僕、時雨さんに名前言ったっけ。
「あぁ~悪いな。
調べた。嫌だったか?」
そう聞かれて僕は首をふった。
調べたってことは、父と兄のことも、知ってるのかな。怖いな、捨てられるかも。
時雨さんは僕の頭を撫でられるのをやめ立ち上がった。
「そうか。
真白、朝御飯食うか?
つっても、もう昼だけど。安心しろお粥だから、たぶん食べれるよ。
熱も下がってるし。
それから、これからの話しを、しよう。」
僕は時雨さんが、僕のためにお粥を作ってくれたのは、嬉しかったが、これからの話しというのは、とてつもなく、怖かった。
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