願いは一つだけ

２

「ﾁｯ！誰だよ。
　　　　　　　悪いな真白。」

そういって、僕を放して寝室を出ていこうとしたので僕は、時雨さんの服の裾をギュットつかんだ。
すると、時雨さんは少し驚いたあとにこう言ってくれた。

「さびしのか？」　

僕はうなずいた。
時雨さんは、微笑んで僕を抱き上げた。

「軽いな。
　　　　これからは、肉をつけていけよ。」

と言いながら、玄関までいって、ドアを開けた。

そこには、赤い髪の色が入った男の人がたっていた。僕は少し怖くて、時雨さんの方に頭を置いた。
時雨さんは、大丈夫と言いながら、背中を擦ってくれた。

「おい咲何しにきた。
真白が怖がってるじゃねぇか。
とっとと、帰れ。」

「なになに？
真白ちゃんって言うの？
可愛い！！
若俺に紹介してくれませんか？
ていうか、隠し子かなんかですか？」