私もあの子もこの子も

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その後ベリーがあだ名を付けてくれと言ってきたので、二人にあだ名を付けてみた。マシュマロは安直に『シュー』、ベリーは…縮めようがなくどうしようかと考えた結果『リリー』になりました。…そいえば『シュー』はキャベツって意味で『リリー』はユリの花だったっけ。(果物から花に。お菓子から野菜に。) …まぁ、あだ名って本名と関係なく付ける事もあるし…問題ないわね。ちなみに私は安定の『ティー』呼びで、もちろん『様』も不要宣言してます。 友達というものに憧れ?を持っている感じのベリーは「あだ名で呼び合う…これが友達ッ!」と、快諾しなんだか感動した様子で頬を赤らめうっとりしてた。(喜んでもらえて嬉しいけど…上品な令嬢って印象からの差がすごい。) マシュマロはロクムと同じ様に身分を気にして畏縮していたので、ベリーと一緒に友達なんだから良いの気にすんな的な事を言えば、せめて『さん』を付けたいとなったのでそこは妥協した。これから仲を深めて、そのうち気軽呼んでもらえるようになれば良いのだし。無理強い良くない。うん。 そんなこんなで女子三人でキャッキャッうふふ(マシュマロはまだ遠慮がちだったけど)と話していたけど、ふと、ほったらかしにしてた野郎共が気になり目をむければ… 「へぇ、じゃあロクムは剣術の他にも…」「はい、父に一通りの事は出来るようにと…」 …なんか仲良く男子トークしてた。というか、ろっ君が畏まり単語じゃなく普通に話してましたわ。…見てない間に何があったし。…男同士だし打ち解けるのが早かったのか?二人とも剣習ってるし。友達って感じではないけど…仲良くなるのは良い事ね。 なんて思い、いつの間にか仲良くなっていた野郎共も一緒に皆でワイワイ話していたらお茶会が終わる時刻になり、まだまだ話し足りず名残惜しそうにしていたベリーに今度うちに遊びに来てと約束を交わした。もちろんマシュマロも一緒に。 ロクムも兄様が手合わせをしてみたいとの事で今度うちに来るそうだ。…ほんと、仲良くなったわね。と、まぁそんな感じで私の初お茶会は友達を三人GETするという素晴らしい成果を納め終了した。
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