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そしてその日の夜、自室で日課のヨガをしながら、ふと、ゲームのティラミスには友達って居たのかしら?と考えた時に…
『それでね、今攻略してるロクムのライバルキャラは妹なんだけどね、人見知りで他人と打ち解けれなくてロクムに依存してるブラコンって設定なんだけど…あれはもう、病んでるレベルだよ。』
『ベリーって言うライバルキャラが居るんだけどね、嫌がらせとかしてこない正々堂々とした令嬢なんだけど…まさかの百合ルートに発展したの…。』
と、美月の言葉が頭をよぎり唐突に思い出した。
ロクムは攻略対象の一人でその妹のマシュマロはゲームでのヒロインのライバルキャラだと。しかもベリーもライバルキャラだった。ってか、百合ルートって…ベリーって そっちの気があるの?まじで?
それにマシュマロも病んでるレベルのブラコンって…確かに人見知りっぽかったけど、そこまでロクムに依存してる様には見えなかったわよ。ベリーも友達スイッチが入った時はグイグイ来てたけど、その気があるようには見えなかった。
…まぁ、ゲームと現実では用意されたシナリオ通りには行かないわよね。それにシナリオ通りになるとなったら私の破滅も回避出来ないじゃない。 それはイカン。
ここはゲームじゃなくて現実の世界。破滅の未来は変えられるのだからシナリオなんて無視して良し。マシュマロもブラコンはまだしも友達になったからには病ませはしないわ。絶対。…ベリーがヒロインを好きになったら応援しよう。恋は自由だもの、他人がとやかく言う事ではないし。…うん。
さて、どうやって病ませない様にしようかしら…それにこの世界って同性婚って出来たかしら?なんて、思い出した内容に思考を巡らせていた私は睡魔に誘われいつの間にか夢の世界に旅立つのだった。
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