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徳宮は茉莉の腕を引きながら起きあがると、そのまま後頭部に手を回し……
(えっ──……?)
次の瞬間、徳宮の唇はグロスに濡れた唇と重なっていた。
触れた柔らかな唇は、高い熱を持って火傷しそうなほど熱い。
(これはただの……ただの事故……)
妙に冷静な頭の片隅ではそう思った茉莉だったが、それはあまりに突然の出来事で、
頭の中は真っ白になったのだった。
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