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「---じゃあ、
福澄さんが優子さんに慎重になってるって話は、
優子さんのことを好きな里崎さんに、福澄さんが遠慮してた、ってこと、か……」
「俺、そんなことも言ってたんだ。
凄いな。勘違いに勘違いが重なって。
あっ! 思い出した!
李薫と初めて話したとき、李薫が優子の名前を知らなかったから、驚いたんだよ。
“同類” に納得してるのに、名前を知らないってことは、李薫が何か勘違いしてる可能性が高いじゃん?
そのとき訂正しておけばよかった」
「あー、そのときの里崎さんの顔、覚えてます。
すっごく歪んでました」
「あ、そう。---」
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