3人が本棚に入れています
本棚に追加
ティラミスは、甘いクリームの塊だと思っていたが、彼女の心遣いの塊なのだろう。
紅茶を入れた彼女は、眠たげにもう少し寝ると言って、寝室に戻っていった。
有り難く、入れたての紅茶とティラミスを頂きながら、わたしのベッドで眠る彼女を思った。
風呂に入っている間に、シンクにあった食器は、片付けられていた。
寝室にいけば、ぐっすりと眠る彼女。
健気な彼女の行動を思い出すと、思わず頬に口をよせていた。
彼女の頬はティラミスような甘さと香り、微睡みを誘う暖かさがあった。
わたしは、彼女の隣に潜り込み、すぐに彼女のいうところの安眠に入った。
彼女と彼女の気遣い。そしてこれも彼女の賜物せいだが、妙に愛着が湧いたベッドのおかげで、明日はいつもより疲れが取れているに違いない。
~眠~
最初のコメントを投稿しよう!