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わたしが自分で言うには、なんとも恥ずかしいのだが、
わたしの匂いが着いているのが良いらしい。
長年使っていて着いているなんてものでなく、染み込んでいる匂い。
例え、洗濯しても、干しても、洗剤と太陽の香りをさせてあったとしてもだ。
中に入り込んでいるわたしの匂いが、最も安心に繋がるようだ。
拘りの強い彼女が、マットレスに足が生えただけのベッドに安眠を求める姿が愛らしく思える。
彼女の拘りが移ったようで、わたしも安物のベッドに妙な愛しさがこみあがってくる。
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