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ご機嫌ななめな女王様
自分の容姿を駆使してなにが悪い?
持って生まれたものを最大限に生かして、人が寄ってくるならば万々歳。人生の勝ち組とも呼べるだろう。例え周囲にやっかまれようともなんのその。出来ることならなんでもやった。目標を達成するためならば当たり前の努力だ。
女性受けする容姿を徹底的に極めるために、普段では足を運ばない美容院へ通ったり、私服を改善しようと複数個所の百貨店に足を運び、勤める店員にコーディネートを頼んだりと外見を磨くために時間を割く。メディアにも露出しているので見た目の印象が、直接集客力に大きく影響してしまうのだ。外見を売りに出すのも楽ではない。
すべては人一倍、儲けるために──。
二十六歳の若さで店を持てたことにも一役買っている、百九十に近い長身とその恵まれた体躯。イタリア料理専門店の看板シェフとして、常に厨房で腕を揮っているので特別筋トレしなくとも引き締まっている。
そして重要な髪型だが、流行りのことは分からないので、専属美容師に任せて定期的に変更している。現在はゆるくパーマの掛かった金髪と、それに合わせて初めて染めた眉毛が特徴的だろう。
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