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朝食がようやく終わり、二人と手を繋いで公園に散歩に出掛けた。
俺は二人が仲良く遊んでいるうちに、ベンチで読書しようと企んでいた。
仕事が忙しくて、ずっと読む事が出来なかった話題の本。
ようやく読めると楽しみにしていた。
しかし、翔汰も渉も公園についたら泣いていなくても小さな怪獣に変身した。
目を離した隙に翔汰はジャングルジムを荒々しくよじ登り、一番上でピョンピョンと跳ねている。
落ちたら大変だと、俺はまったく目が離せない。
渉は渉で食いしん坊なのか、砂場で女の子が作った泥団子を食べようとしている。
寸でのところで、俺は止めた。
靴の中に砂は入るし、知らない子供に「おじさん邪魔」と邪険にされ、鉄棒に頭をぶつけて散々だった。
妻一人で買い物帰りにこの小さな怪獣二人と戯れるのは大変だろうと、思った矢先に渉が転んで大泣きをした。
仕方なく、渉をおんぶしてスーパーへ向かった。
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