吸血鬼になった女子高生が人間に戻る為にがんばる話

第2章 訪問

　『誰でもわかる！　吸血鬼講座！』

1.吸血鬼の存在は一般人に知られてはいけません。闇に隠れて生きましょう。
2.日光が苦手な者もいますが、大抵は「うおっまぶしっ」程度で済みます。
3.十字架は特に気になりません。無論、それで刺されたりしたら痛いですが。
4.純銀の武器などはクッッッソ効きます。大人の吸血鬼でも泣き叫ぶほどです。
5.ニンニク料理を食べるとお腹を壊しやすくなります。お気を付けください。
6.歯を磨くのが好きになります。ちゃんと鏡には映りますのでご安心ください。
7.自己再生能力には個人差があります。なるべく大怪我はしないようにしましょう。
8.固有能力は十人十色・千差万別・多種多様です。が、能力は一人に一つだけです。
9.基本的に血液を摂取する必要はありません。吸血行為はドーピングのようなものなので、いわば奥の手です。
10.吸血鬼には大きく分けて純血種(シン・ブラッド)と準血種(セミ・ブラッド)の二種類が存在します。
11.純血種は先天的な吸血鬼で、血液を使った簡単な呪(まじな)いを行使する事が可能です。
12.準血種は後天的な吸血鬼で、呪いは使えませんがそれ以外は純血種と大した違いはありません。
13.吸血鬼の存在は一般人に知られてはいけません。大事なことなので二回書きました。

　さあ、アナタも優雅な流麗な吸血鬼ライフを！