1 剣神世界への転生

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結局、こちら(剣神世界)の世界に来れたのは、3人だけだったようだ。 殿様(カエル)とオレと黒猫むすめだ。 天使というよりは天女といった方がイメージとしてしっくりする羽衣を纏った天使から 「これから、お三方には転生してもらいます。」 「前世界で教えられてきたと思うので、詳細は説明しませんが、これまでの前世での行いや学習してきたことは記憶として蘇ることがあります。」 「しかし、こちらの世界に対して大きな影響が出ることはけっして行わないようにしてください。」 「それ以外のことは、どのような行いであろうと不問に付します。」 「ただ、あなた方が亡くなった時、前世界と同じように査定されますから、できるだけこの世界にとって良い方向に進むよう努力していただきたいと存じます。」 ・・・記憶か・・・どのくらい先まで思い出すんだろう? ・・・剣至上主義の世界というからには、戦が多いんだろうな。多少の殺傷は許されるのかもしれない。 「それでは転生させます。お三方とも目を閉じてください。」 ・・・目を閉じると、身体が硬直し凝縮されるような感覚とともに、ひとりの胎児の中に引き込まれていった。
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