3 刀剣

2/2
前へ
/464ページ
次へ
3 刀剣 刀剣は、世界各国の地域によって作り方が異なるが、 日本刀の場合、砂鉄と木炭などを炉で炊き続けることで鉄の塊「玉鋼」を作る。 それを焼成しながら、水や油などに入れ冷やしと焼きを繰り返していく。 どのくらい繰り返すかは、刀工の感となる。 てこ棒と呼ばれる、棒の先に品質が整った玉鋼を乗せ、炉で積み沸かしをしていく。 材質の異なる鉄を内部と外部に造り込み、大槌で叩きながら適度な大きさに伸ばしていく。 ある程度まで大きくなったら、反りを入れさらに焼成、水入れを繰り返し、刀の形に整えていく。 荒削りと研磨を繰り返し、形が整ったら焼刃土を塗り、刃紋を作っていく。 最後に焼入れを行い仕上げる。 父の場合、妖刀を作るため、砂鉄の他に自分の血液を入れたり 内部に入れる鉄を、合金にしているらしい。 あとは焼入れや水入れのタイミングが非常に難しいため、身体で覚えるしかないそうだ。 妖刀は刀工も大事だが使う人によって、かなり変化する。刀工はできるだけ、魔力の伝導性を良く仕上げることが求められる。 刀剣には、切れ味や魔力伝導性、特殊能から5段階に分けられる。 端物:ただの刀剣。木刀や包丁、木の棒も含まれる。     木の棒はタダだが、通常1000円~1万円くらいである。 業物:鍛冶師以外のものが作った刀剣が多い。約1万円~10万円程度 良業物:鍛冶師が作ったものが多く、あまり切れ味は良くないが、  防御性は高いと言われている。約10万円~100万円程度    大業物:練度の高い鍛冶師が作ったものが多い。  切れ味または魔力伝導性がとても良い。約100万円~1億円程度 最上大業物:練度の高い鍛冶師でも作るのは偶然性が高く、難しい。  切れ味、魔力伝導性はもちろん良く、特殊能もあるとされる。  1億円以上で通常100億円はするといわれる。 日本刀や東洋の刀剣では、  妖刀村正、鬼丸、十束剣、名槍岩融、涯角槍、方天画戟、蛇矛など 洋刀では  エクスカリバーやデュランダル、聖剣グラム、ロンギヌスの槍、ストームブリンガーなどである。
/464ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加