冬に咲く花

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「なぁ、柚那」 「んー、なに?」 「…俺さ、柚那と別れたい」 「は?」 いきなりだった。 「どうして、突然」 「…好きじゃなくなった」 「意味わかんないっ」 「柚那は優しいね。人間じゃない俺と付き合ってくれるなんて。 でも、もういい。」 頭が、真っ白になって 「なによそれ…っ。そんなこといったってミライは私にしか見えなくて…っ!」 涙が 止まらない。 「誰にも見えなくても生きていける。 それに、契約を解除すればいい」 泣きじゃくりながら、ミライの言葉に耳を傾ける。 「け、契約…?」 なにそれ、死神界での契約ってこと? 「…何でもない」 「何でもないってなによっ!!」 私は、つい声を荒げてしまった。 悲しくて、つらくて。 それは、ミライも同じだった 「俺は柚那と10ヶ月しかいられないんだよっ!!」 そのとき衝撃の事実を、彼から聞いた。
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