1人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁ、柚那」
「んー、なに?」
「…俺さ、柚那と別れたい」
「は?」
いきなりだった。
「どうして、突然」
「…好きじゃなくなった」
「意味わかんないっ」
「柚那は優しいね。人間じゃない俺と付き合ってくれるなんて。
でも、もういい。」
頭が、真っ白になって
「なによそれ…っ。そんなこといったってミライは私にしか見えなくて…っ!」
涙が
止まらない。
「誰にも見えなくても生きていける。
それに、契約を解除すればいい」
泣きじゃくりながら、ミライの言葉に耳を傾ける。
「け、契約…?」
なにそれ、死神界での契約ってこと?
「…何でもない」
「何でもないってなによっ!!」
私は、つい声を荒げてしまった。
悲しくて、つらくて。
それは、ミライも同じだった
「俺は柚那と10ヶ月しかいられないんだよっ!!」
そのとき衝撃の事実を、彼から聞いた。
最初のコメントを投稿しよう!