幸せな物語をまたいつかどこかで。

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 『けっきょくはそういうことなのです。 この世の中には目にあまることが多すぎて、 王子さまは、 いつの間にか目をとじてしまっていました。 そして、 目をとじたままぼうけんに出かけてから、 どれくらいの月日が経ったのでしょう。 デイヴァロウクからきかんした王子さまが、 城をなつかしむあまりにぱっと目を開けると、 そこには、 黒く美しいはだとエメラルドのひとみをしたお姫さまが、 王子の帰りをしんぼう強く待ち続けた姿がありました。 そして王子と姫はめでたく結婚し、 真に平等で自由な世界をつくったのです。 おしまい。』
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