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「おい、スプーントー!
おい王子さま!
起きろ!
起きろよ!」
「あ、ああなんだい、マヒシャ!
朝からうるさいなあ。
あれ母さんもどうしたの?
そんなにあわてちゃって。
って母さん、いつ田舎から来たの?」
マヒシャと母さんに起こされたぼくは、起きたとたんに、しばらくあっけらぼうとつったってしまった。
そこにいたのは、
婚礼用の民族衣装に身をつつんだ、
黒く美しいはだとエメラルドのひとみをしたアルマティ姫その人だった。
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