塔屋 岬
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人気のない渡り廊下で二人きりになった時、宗谷君が立ち止まった。 「ーー決めたから」 「え?」 「罰ゲーム」 振り向いた宗谷君は、私をジッと見て、人差し指で自分の唇に触れた。 「あ……」 キス、ってこと?ーー私はドキドキして一気に顔が赤くなる。 「フッ……」 宗谷君はイタズラに笑って歩き出したけど、私はボンヤリと立ち尽くしてしまった。
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