紙の世界

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私は自分が恥ずかしくなった。 おままごとの続きを独りでやって徒労を過ごしていた。 「早織が愛したやすおくんなら大丈夫、大丈夫だよ、死なせはしない、これから絶対幸せになれるわ」 「わかったよ早織」 返事をした途端 紙に書かれていた何かが一瞬のうちに消えた。 シの世界は文字は無いが文字通り白紙の世界になった。 「ありがとう、さよなら、やすおくん」 それが君とおぼしき相手の最後の言葉になった。 私はシの世界でとろとろ眠くなってまどろんだ。
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