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私は死ななかった。
睡眠薬は飲み干してしまったので眠るでもなく何か食うでむなくただ胡座をかいていた。
一回日が上って落ちたぐらいの翌日、訪問者が現れた。誰だろうと扉を開けるとよろず清掃業者の人だった。
あ、そうかそういうことか。
私は妙に納得して業者を伝えた。
「冷蔵庫以外全てを処分して下さい」
部屋の家財道具一切を業者の軽トラックに積んでもらった。
私も率先して手伝った。極めて能動的に。
どうして冷蔵庫はそのまままだったかと言うと、これは亡くなった叔母から貰ったものだったからだ。
真っ暗で冷蔵庫の他に何もない部屋
ブーーン と冷蔵庫が働いている音だけが聞こえた。
外に出よう
私は着の身着のまま外へ出た。
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