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【大間町警察署 前】
車を走らせてから約数分。
大間町警察署 前までやって来るなり、俺達は車から出ていき、各自で武器を取り警察署を見上げた。
三階建ての、比較的あまり大きくはない建物だ。
建物の入口前には、数人の警官姿のゾンビが徘徊している。
警察署内部にも、数人かそれ以上のゾンビがいると考えた方がよい。
向井さんは車から出るなり、ホルスターからコルトパイソンを取り出し、みんなに言った。
「一気に制圧するぞ。ゾンビが出てきたら頭を狙え。そして、絶対に噛まれるなよ」
全員が頷き、向井さんや穐山さんを先頭に、全員が後に続く。
入口前にいるゾンビは、フユキさんと栗山さんが小太刀とバットで殺し、警察署入口前に到着する。
入口右横で向井さんはコルトパイソンの安全装置を解除し、左横に穴田 ゆかりが待機して、背中に背負った矢をストックする筒から一本の矢を取り出して、コンパウンドを構えた。
向井さんの後ろに穐山さんがベレッタを構えながら、背中をカバーする。
フユキさんは正面からMK14を構え、入口から見える受け付け前を注視していく。
俺もショットガン(モスバーグM870)のポンプ部分を何度も握り直しながら、突入の合図を待つ。
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