6人が本棚に入れています
本棚に追加
先生の話
学校に着くともう暗いのに職員室には明かりがついていて入ることができた。
入ってきた私に気がついた1人の男の先生が慌てて私の方へ来た。
「あなたですね、〇〇くんの地元の幼馴染というのは」
なぜ知っているのだろうかと無言でいると、寂しそうな顔で口角を上げ
「あなたのお母さんからあなたが来ると聞いています」
と答えた。その先生に連れられて談話室のような小さな部屋に通され話をした。
「彼からは相談を少し聞いていました。クラスとうまくいっていないことなど…。
本当は他の人に話してはいけないのですが、あなたには話さなくては、と思うので話します。」
その先生から聞いた話は普段の彼からは想像できなかった。
いじめがあったこと、クラスで1人なこと、誰ともうまく行かないという焦り。今仲良くしてる人がいると喜んでいたこと、その人たちから最近はぶられているのではないかという相談など。
そんな弱音1つも聞いていない。引き出せなかった、いつも私の愚痴ばっかり聞かせて彼の愚痴なんて聞いていない…。
もし聞いていれば。
後悔
なぜ自殺を決意したのか、それはその友達と関係あるのではと思った。でもそんな根拠どこにもない。
最初のコメントを投稿しよう!