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番外編
僕はどこに向かって生きているんだろう
未来を生きるため、ただ命をもらったため
楽しいことがあったら毎日が知らぬ間に過ぎて行くのかもしれない。けど、自分が選んだ道が間違ったと後悔した時、僕は戻れない。
戻る勇気がない、引きこもる勇気もない、ここに立つのを辞めたら僕はダメなやつになるから引きこもることも止めることもできない。
未来が見える世界に入りたかった。未来が見える場所に入ったのにそこは前途多難で自分の持つ小さな気持ちだけじゃどうしようもなくて…ただそこに立つのをあいつらのせいで辞めるのだけはプライドが許さなくてもう未来がない世界に行きたかった。
なぜ人は楽しい思い出を胸にずっと思い留まることができないのだろうか、悲しい思い出、嫌な思い出だけを貯めて。
楽しい思い出が、助けられた思い出があれば嫌なところ少しはポケットに止めることはできないのだろうか?
昔は仲よかった、ちょっと前まで仲よかったのに少しのことで全てがボロボロと崩れて行く。
100の楽しいこと助けられたことがあっても1の欠点があることで全てが白紙に戻る…
全てのことに点数があって足し引きできたらいいのにと思った。
昨日まで笑いあっていた友達が次の日には冷たい態度で邪魔者にする。何があったのか何をしたのかよくわからない。
もう疲れたよ
ねえもう頑張れない
ただかっこつけていたかった。
でももう君のことも考えられない自分のことで毎日が必死で精一杯で気がついたら部屋を出てもおいっきり風が気持ちいいぐらいに走っていて
月が、星が綺麗なことに気がついた。
今まで下しか見ていなかったからこんなに綺麗なものがあることに気がつかなくて、自然と泣いた。
もっと上へもっと綺麗なものが見たくて明かりがないところまで上へ登った。
走りながら叫びながら心の内を
誰にも会えなかったことを
さらに叫んで
嫌なものを踏み潰すように
飛び降りた。
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