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「フィンディッシュ・モウルにレギオン・ラット、メザーリク・アント、ケルピー、エネリアン・エミール・ワーム、そして麒麟です。」
「あ、ケルピーはコナンさんを気に入ったからコナンさんの召喚獣になりました。」
お父さんもだけど、周りにいる人達も呆然としている。
あ、そっか。
コナンさんは召喚士じゃないから驚いているのか。
「召喚獣の方が気に入れば召喚士じゃなくても契約できるんですよ!」
「スイ…驚いているのはそこじゃありません。」
「え?そうなの?」
「普通の召喚士が召喚できるのは魔力の量や質によりますが1、2種類、多くて3種類です。フィンディッシュ・モウル、レギオン・ラット、メザーリク・アントなどは群れで1種類になりますが、ケルピー、エネリアン・エミール・ワーム、麒麟…とこんなにもたくさん召喚できる人など聞いた事がありません。」
衝撃の新事実!!
「ぼく、友達がいなくて子供の頃から召喚獣達に遊んでもらってたんだよ?」
「1番初めに友達になったのは?」
「大ちゃん!畑仕事を手伝ってたら大ちゃんの子供の小ちゃんが怪我をしてて、ぼくが初めて作ったポーションで治してあげたら大ちゃんがお礼に来て友達になったの!」
「…ワームの子供…おそらく眷属でしょう。普通のミミズですか?」
「大ちゃんより小さいけど普通のミミズさんよりは大きいかな?これくらい。」
両手を広げて軽く肘を曲げた大きさだと説明すれば、なんだかブリアンの笑顔が微妙。
「それが大ミミズですよ。ワームと比べて小さいから小ちゃんですか?」
「そうだよー!大ちゃんより小さいから小ちゃん。」
そっか。普通のミミズさんに比べて名前を付けるものなのか。ぼくはすぐに大ちゃんにあったから大ちゃんを基準にしちゃったんだね。(笑)
「そ、そうか。お主が我が息子の嫁たり得る資格がある事は分かった。では試験を受けてもらう。合格すればブリアンと隣国の貴族との結婚は取りやめ、お主との結婚を認めよう。」
「試験?これだけの能力を持っているにも関わらず?」
「その召還獣すべてを見せろ。そして東の畑を復活させろ。それが試験だ。」
「それならやります!」
「スイ、断ってもいいんですよ?」
「ぼく、ブリアンと結婚したいしお父様にも認めて欲しいからがんばる!それにぼくの得意な畑仕事で試験をしてくれるなんてお父様優しいね。」
「それは思い違いです。」
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