第2章

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「初めまして、スイです。よろしくお願いします。」 「わぁ、地味ー。」 「帰ります。」 地味なのは事実だよ? 「待て、ブリアン!お前にも話を聞く義務がある!」 「何故です?」 「お前の領地の民が領主はお前が良いと嘆願書を提出して来てな。揉めとる。」 ブリアンきれいで優しいから人気なのかな?うふふ、嬉しいなぁ。 「ですが私は辺境伯の血を引いてません。それでは領地をいただく訳にはいかないでしょう。」 「だがそれを知る者はごく少数だ。エルネッドも今の生活に満足しているから皆に知らせる必要はないだろう、と言うんだ。」 「辺境伯はそれで良いのですか?」 「構わん!」 「ブリアン、聞きなさい。辺境伯と私は私の容姿を愛しています。辺境伯との子を産んでも私に似なければ意味がない、と考えていました。ならば私と似た人との子ならきっと私に似た子しか生まれないだろうと!」 まぁ、そうなる…かな? 「そこで辺境伯には内緒で私と似ていると評判の従兄弟のセナと子を為したのです!」 「辺境伯の相手もしていたらどちらの子が生まれるか分からないではないですか。」 「ですから私はセナにしか抱かれていません。」 いやーん!セキララ告白!?
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