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「スイっ!!」
慌てた声に驚いて我に帰ると魔石は眩しい程に光り輝いていて、ぼくの方は身体がとても重くなっていた。
「あれ…この魔石すごい…ブリアン、ぼく…身体が重い…」
「スイっ!あぁ、もう、こんなに無理をして…!!」
むちゅーーーーーーーーー!!
噛み付くようなキスをされ、魔力を分けてもらって少しだけ身体が軽くなる。
「ブリアン、私にも寄越せ。」
そう言ってブリアンからぼくを奪い取ると、ぎゅっと胸に抱きしめてくれた。女の人だからおっぱいがあるんだけどしゅごい。マッチョで筋肉おっぱいと普通のおっぱいが2段になってる。ダブルおっぱい!
「ぐ…さすがだな。これ以上は私が無理だ。」
「ああああごめんなさい!ぼくはもう大丈夫です!」
「悪かった。すでに分かったと思うがこの魔石は魔力蓄積量が多過ぎて普通の人間ならうっすら色が変わる程度で、魔術師でもうっすら光るのが限度だ。はっきり光らせるには数人掛かりで3日はかかる。それが1日で、しかも光り輝くなど予想の遥か上だ。本当にすまなかった。」
「ぼく、魔石に魔力を込めるのって何回かしかやった事なくて、親指の先くらいの石がこれくらい光ったらお父さんが慌てて止めたんです。その時は身体は何ともなかったんですけど…」
「ビネ、どうかしたのか?」
「セラド。この子が魔力切れを起こしてな。お前も分けてやってくれ。」
「うわっ!軽!!」
「良いです、もう大丈夫です!」
「で?お前誰?」
「姉上、紹介します。私の婚約者で召喚魔術師で薬師のスイです。」
「おぉ、私はセラドだ。母に弟子入りして刀を打っている。よろしくな。それにしても…」
テーブルの上の魔石を見て、呆れたように言った。
「この魔石をものの数分で完全に…いや、溢れる程に満たすとは無茶するなぁ。良いトコ見せたかったのか?」
「良いトコ?いいえ、魔力の注入をした事がほとんどなくて、何となくやってたらこうなりました。」
「間抜けか!!」
まぬけ…まぬけって言われた…うぅ…
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