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「魔法陣は、時間と共に薄れていくものなんだ。一度きりの使い捨てならそれでいいんだが、ラーウスは本気でここと城との行き来を考えているみたいだからな。……止めても無駄だから、止めないが、行く前には俺に連絡を入れろよ、ラーウス」
ラーウスさまは呪文を唱えながら、ルークスさまの言葉に小さくうなずいた。
ラーウスさまは保存魔法も唱え終わったのか、大きく息を吐いた。
「さて、これで帰ろう」
ラーウスさまはわたしとルークスさまに魔法陣の中に入るように言い、わたしたちが入ったのを確認すると、呪文を唱え始めた。
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