*十五* 小屋ができることになりました

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「ルベル、おはよう」  少し寝ぼけ眼のラーウスさまを見て、きゅんっと胸が騒いだ。  こんなに油断した姿を見せてくれるということは、それだけわたしに対して心を許してくれている、ということだと思うと、ラーウスさまに対して、さらに愛しさが増すのだから、不思議だ。 「それにしても、ルベルはいつも朝が早いね」 「早くはないですよ。わたしも今、目が覚めたところですから」 「それでも、起こされてもないのに、自然に目が覚めているではないか」  少し恨みがましそうに言われたけれど、自然と目が覚めるのだから、仕方がないのではないでしょうか。 「ご飯を食べたら、ニックスの花の様子を見に行こうか」 「はい、そうですね」  昨日の夜、すべての花を摘まなかったため、残したニックスの花がどのような状態になっているのか、確認しておかなければならない。  ラーウスさまはわたしの頬におはようのキスをすると起き上がり、着替え始めた。  毎朝のこととはいえ、わたしは未だにそれに慣れない。     
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