*十五* 小屋ができることになりました

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 うん、相変わらずやることは早いですね。 「小屋は今日から作業に入って、三日後には完成予定になっている」 「三日後……ですか?」  そんなに早くできるものなのだろうか。それに、三日後ってちょうど、ウィケウスの花が咲く頃ではないだろうか。 「ウィケウスの花を乾燥させる場所がないだろう?」 「はい」 「そこを使えばいいよ」  まさかそこまで考えてくださっているとは思わず、驚きのあまり、足を止めた。 「ルベル?」 「ラーウスさま……その、すごく、すごく嬉しいです!」  あまりの嬉しさに、ラーウスさまに思わず抱きついてしまった。 「ありがとうございます!」  嬉しすぎて、無意識のうちにこんな行動に出てしまったのだけれど、ラーウスさまから甘い香りが漂ってきたことで、ハッと気がつき、慌てて身体を離そうとしたら、ぐっと腰を引きつけられた。 「まさかルベルから抱きついてくれるとは思わなかったよ」 「す、すみません! あまりにも嬉しくて、つい。失礼しました!」 「いや、私もルベルがこんなに喜んでくれるとは思わなくて、すごく嬉しいよ」  ラーウスさまはわたしの身体をギュッと抱きしめると、額にキスをしてきた。 「あぁ、ルベル。すごくかわいい」 「っ!」     
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