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そう言って、ラーウスさまはわたしの頬を手の甲でするりと撫でてきた。思わず、身を竦めてしまう。
「ルベルが幸せそうに笑っているのが、私の幸せなんだよ」
「ラーウスさま……」
ラーウスさまはわたしの結んだ髪の毛を一房ほど手に取ると、毛先にキスをした。
「ルベルのことが、愛しくて仕方がないんだ」
今、お仕事中ですよ、と言いたかったけれど、ラーウスさまから漂ってくる甘い匂いにやられたわたしは、なにも言えなかった。
それにしても、ラーウスさま、なんで急にこんなに甘くなってしまったのでしょうか。
恥ずかしいから、勤務中は控えていただきたいです!
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